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プエラリア・ミリフィカ
プエラリア・ミリフィカの蔓 プエラリア・ミリフィカの塊根 学名:Pueraria mirifica
現地名:Kwao Keur(ガウクルア)
科名:マメ科
属名:クズ属
性状:落葉つる性木本常緑低木
原産地:タイ北部・ミャンマー

発端
 プエラリアミリフィカを求めて、タイを訪れたのは、1999年、もはや前世紀のことでした。当時、この植物は、女性の胸を豊かにする「豊胸植物」として話題になり、かなりの値段で売られていました。
 そのブームの切っ掛を作ったのが、1990年代半ばに、タイ国立大学準教授が、タイ北部、ビルマ山脈地帯に住む「モン族」の女性達が、実年齢よりも遙かに若い容姿であり、また、成人病の発生率がきわめて低いという事実に着目し、その要因が古くから住民が美容と健康のために常食する、この地方のみに自生する豆科の植物「グアオールクルバー」、学名プエラリアミリフィカにあると仮定し、様々な臨床試験で、その若返りの秘食の効能を学会で発表したとのことでした。

ニッパ椰子の古文書  実際にはPueraria mirificaは、現地で古くからら回春の秘食として伝えられ、1920年代にビルマの旧首都Pagaの古寺院に秘蔵されていたニッパ椰子の古文書が、寺院改装の際に偶然発見された事から、一部の現地の人々の間で知られており、今でも美容目的や精力食として珍重されています。
 その文書が1935年頃に英訳されたことから欧州の学者から注目され、更に1960年に根から単離抽出されたミロエステロールの構造に関する論文が、世界的に権威のある科学誌「ネイチャー」に発表されました。
 同時に医薬品への応用目的で、臨床試験も英国で行われたようですが、使用開始から直ぐに効果は現れず、逆に中止しても効果が持続されるという特性により薬としての応用は断念され、以後、Pueraria mirificaは科学者の間では二度と顧みられることはなかったそうです。
 この辺のストーリーが、「タイの教授が発見して、ネイチャー誌に発表」等と、時代や情報がごちゃ混ぜになって紹介されているのを目にしたことがありますが、いずれにしても、Pueraria mirificaは、こういった専門家たちが執着する程、かなりの美容効果があるのだなと思い、当初は化粧品に応用出来ないものかと考えたのが発端です。

プエラリアミリフィカを求めて
 それで、とりあえず、現物を入手したくて、発祥の地とされているビルマ山脈地帯の「モン族」の集落近辺を訪ねましたが、既に乱獲が進んだのか、そこでは見つけることが出来ませんでした。
 あきらめきれずに、現地ガイドと共に、あっちこちをさまよい、ミャンマーのジャングルでハーブを採取して、生計を立てている、「ハーブハンター」の集落をいくつか訪れ、やっと見つける事ができました。
ミャンマーのジャングル

プエラリア・ミリフィカの塊根を担ぐ人  見つけるのが困難なことの理由の一つには、呼名の違いがあります。「Pueraria mirifica(プエラリアミリフィカ)」というのは学名ですので、現地でそんな事を言っても通じません。
 一般的には、「グワーオクルア(Kwao Krua)」または「ガウクルア(Guao Krua)」、ビルマでは「パクセ(Paukse)」等と呼ばれますが、この辺は部族毎に言語が違い、もっとたくさんの呼名や発音があります。
 そしてまたやっかいなのは、白ガウクルア、赤ガウクルア、黒ガウクルア等、基原の異なる種類のものがあり、間違え易い事です。
 このうち「白ガウクルア(White Kwao Krua)」だけが、「Pueraria mirifica(プエラリアミリフィカ)」と称されるものです。
 良く誤認される「赤ガウクルア(マメ科Butea superba)」は、また別な目的で生薬にされます。また、日本の山野に生息するクズも、学名を「Pueraria lobata」といい、プエラリアミリフィカとは同属植物で、クズの根を乾燥したカッコンは、葛根湯等の漢方薬に配合されますが、プエラリアミリフィカの特殊な成分、ミロエステロールなどは含んでいません。

原産地へのこだわり
掘り出したプエラリア・ミリフィカの塊根  そんなこんなで、現地のハンターから、原料を供給してもらうことができました。ですが、これらは野生の植物ですから、育つ迄に5〜20年以上かかりますので、乱獲が始まれば、直ぐに捕りつくされてしまいます。
 そうなると、値段も跳ね上がり、グレードに満足できない物も出回りますので、買い取りの条件を5〜8年以上の物と設定し、また採取地も公表しておりません。そうすることによって、安定した価格で、製品供給を続ける事ができます。いくら効果があっても、継続出来ない販売価格では、意味がありません。

 現在タイ政府も、Pueraria mirificaに限らず、全ての自国産植物資源の流出に厳しい規制を設けています。かつて先進国の企業が、発展途上国の植物資源に特許を取得し、独占権を得ようとしたしことがあり、そのための防止策だそうです。これは、タイに限らず、多くの熱帯圏諸国が同様な防止策をもうけています。
 フェミリオンは、一度現地で加工した物を食品原料として輸入し、製品加工は、全て日本国内の製薬会社で行っておりますので、上質な製品原料をリーズナブルな価格で提供することができます。
 栽培と言う方法もあるのでしょうが、植物は、自由に動き回ることが出来ませんので、自分に害を及ぼす病原菌、や昆虫、動物から身を守る為に、それらの嫌う成分や、修復物質を自ら作り出す性質があり、この不思議な力は、アレロパッシー(多感作用)と呼ばれ、人為的な作用が入らない、野生の植物程、この力を強めると言われております。 天日干し
 例えば、最近話題のピクノゼノールなどは、ヨーロッパの松が自ら作り出した、酸性雨に対する抗酸化物質と言われていることや、野生の朝鮮人参が栽培物と雲泥の価格差がある事実や、現に同じほうれん草でも、産地によって鉄分の含有量が全く違うことなどから、植物は、その土地の環境が授けたや栄養素のコンテナいう思いから、原産地に強い拘りを持っております。
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